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FXのチャートを見て値動きを予想!チャートの見方を解説

  • FX

2019-11-29 更新

FX取引は資産運用の選択肢の一つです。しかし、為替市場における通貨同士の売買(交換)を行う金融商品であるため、リスクが伴います。そのリスクを軽減するためには取引を始める前に身につけておくべき知識が多くあります。その一つが「チャート分析」です。為替レートを表すチャートの見方がわからないままでは、「どの通貨を取引するべきか」「売買に適したタイミングがいつなのか」を判断できません。今回は、チャートの見方や分析方法などについて紹介します。

1.FXを行う際に見るチャートとは

FXチャートイメージ

FX取引を行う際、必ず目にすることになるのが「チャート」です。チャートとは、過去から現在までの為替レートの動きをグラフにしたものを指します。チャートは、取引する通貨の組み合わせの数だけあり、また表記の方法にも種類があります。FX取引は、将来の為替レートを予測して行うものですが、チャートで示されるのはあくまで過去の情報です。しかし、過去の為替レートの動きを分析することで、未来の値動きの予測に役立つとされる面もあります。チャートは基本的に、FX取引する際に必要な口座開設を行ったFX会社のアプリやホームページで確認できます。

2.チャートの見方と読み取れることとは?

スマホを見つめる男性

FX取引において、チャートの分析は重要です。チャート分析の方法とそこから読み取れることについて、詳しく解説していきます。

2-1.レートと時間

チャートは、為替レートの動きをグラフ化したものです。そのため、チャートを見ると過去から現在までの為替レートの動向を知ることができます。グラフの構成として、縦軸は為替レートになっており、横軸は時間を示しています。一般的なチャートでは、グラフの右側にいくほど時間が進んでいき、右端は現時点での価格になっているはずです。チャートによって時間軸の長さは変わり、1日分の為替レートしか表示されないものもあれば、数年前の分から表示されるものもあります。

2-2.トレンド

為替レートには、一定の流れがあるとされ、チャート上に現れるレートの流れを「トレンド」と呼びます。トレンドは大きく分けると3種類あり、「上昇トレンド」「下降トレンド」「持ち合い(レンジ)」です。上昇トレンドでは、為替レートは上向きに推移していきます。ただし、これは一切下降しないというわけではなく、「ある一定の期間においてレートを上昇させる流れが強い」ことを示すものです。逆に、「ある一定期間においてレートを下降させる流れが強い」状況を下降トレンドと呼びます。そして、揺れ幅はありつつも一定の水準を保ちながら推移していく状態が「持ち合い(レンジ)」です。この3つのうち、「今はどんなトレンドか」を見極めることで売買のタイミングを予測していきます。

日本国内でFX取引をする場合、一般的には日本円と他国の通貨を売買することが多いです。そのため、目にするチャートの多くも日本円(JPY)との為替レートになるでしょう。日本円と他国の通貨との為替レートの動きは、「円安」「円高」を読み取るデータになります。例えば、米ドルと日本円の為替レートを表す「USD/JPY」のチャートの場合、レートが上昇すれば円安であり、下がっていれば円高へと進んでいることがわかります。

2-3.投資家の心理

FX取引は為替市場で、2種類の通貨を売買(交換)します。そして、為替市場には多くの投資家が参加しており、投資家たちの心理によって相場が変化することも少なくありません。そのため、チャートの動きから投資家たちの心理を読み取ることも可能です。「そろそろ買いたい人が増えてきている」「利益を確定するために売り抜けする人が現れるだろう」といった投資家心理を読むこともチャート分析の目的であり、売買タイミングを見極めるのに役立ちます。

3.チャートを見るときに大事な二つのライン

スマホとPC

FX取引では、売買を行うタイミングが最も重要です。これから為替レートが上がるなら安く買って高く売る、為替レートが下がるなら高く売って安く買うことが基本になります。だからこそ、相場のトレンドを読むことが求められます。チャートからトレンドを読み取るために用いられる方法はたくさんあります。なかでも、特に重要とされるのが「サポートライン」と「レジスタンスライン」と呼ばれる2つの線です。2つのラインを理解できれば、トレンドを読む手助けになるでしょう。ただし、どちらのラインもあくまで目安であり、必ず将来のレートが当てられるわけではないという点に注意が必要です。

3-1.サポートライン

チャートの安値の価格帯を結んだラインを「サポートライン(下値支持線)」と呼びます。サポートラインに対して、チャートがどのように動いているかを見ることでトレンドを読み取る方法があります。チャートがサポートラインを超える状況が継続していれば、上昇トレンドが続く可能性が高いでしょう。逆に、サポートラインを下回るようになると、トレンドが転換して下降トレンドに入る可能性が高まると言われています。

3-2.レジスタンスライン

チャートの高値の価格帯を結んだラインを「レジスタンスライン(上値抵抗線)」と呼びます。レジスタンスラインを下回る状況が続いていると、下降トレンドに入っている可能性が高いでしょう。逆に、為替レートがレジスタンスラインを超え始めると、上昇トレンドへと転換する可能性が高まっていると言われています。

4.値動きを予想する具体的な活用方法の解説

新聞を読む人

FX取引において、為替レートの動きを予想することは利益を得るためには欠かせません。為替レートを予測する方法はたくさんありますが、大きく分けると「ファンダメンタル分析」「テクニカル分析」の2種類になります。それぞれに特徴があり、活用方法なども異なるため、きちんと理解しておくことが重要です。

4-1.ファンダメンタルズ分析

為替市場は、通貨同士を売買するものです。そのため、取引される通貨を発行している国の政策・経済状況や、世界情勢に大きく影響されます。ファンダメンタルズ分析は、そうした情報を分析することで、為替レートの動きを予測する手法です。ファンダメンタルズ分析には、為替レートに影響するさまざまな情報を集める必要があります。たとえば、取引する通貨を発行している国が発表した経済指標から、「通貨の需要は変化するか」「通貨の信用力はどうなるか」を予測することができ、チャート上にもファンダメンタルの効果が表れてきます。

ファンダメンタルズ分析において、特に重要視されるのは「政策金利」です。特定の国の政策金利が利上げされれば、その国の通貨レートは上昇トレンドになり、逆に利下げされれば下降トレンドになる可能性が高いと言われています。経済指標の発表や政策金利の変更は頻繁に行われるものではないため、ファンダメンタルズ分析は中期から長期の流れを読むのに向いた分析方法です。ただし、専門家であってもファンダメンタルズのみで正確に為替レートを予測することは難しいでしょう。重要なのは、ファンダメンタルズの知識を身につけ、テクニカル分析と上手に併用することです。

4-2.テクニカル分析

ファンダメンタルズ分析がさまざまな情報から為替レートを分析するのに対し、テクニカル分析は過去のチャートだけを参考にして相場を予測します。チャートには投資家の心理が反映されるという面があるため、過去と同じようなチャートの波形が現れると、その後の動きも似たようなものになることが多いと言われています。だからこそ、過去のデータをもとに将来の為替レートを予測することが可能です。チャートのみを参考にするテクニカル分析は、ファンダメンタルズ分析に必要な専門的な経済知識などがなくても良いというメリットがあります。反面、為替レートを激しく動かすような突発的な事件や情勢変化に対応するのが難しいというデメリットも存在しています。そのため、テクニカル分析を中心にFX取引を行う場合でも、最低限のファンダメンタルズ分析を身につけておく必要があるでしょう。

ここでは、いくつか代表的なテクニカル分析を紹介します。

4-2-1.移動平均線

移動平均線にはいくつか種類がありますが、最もよく利用されるのは「単純移動平均線」です。単純移動平均線は、一定の期間の為替レートにおける平均値を計算し、算出された値を線で結んだものです。チャートをそのまま見ていると、短期間で上下を繰り返す動きも多く、現在のトレンドを読み取るのが難しい場面も少なくありません。移動平均線では、平均値をつないだ線によってチャートの流れを見ることができるため、トレンドを把握しやすいと言われています。

4-2-2.ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは、標準偏差と正規分布の概念にもとづいて、為替レートの平均値から値動きの幅を判断するテクニカル分析の手法です。考え方としては、偏差値に近い考え方だと言えます。偏差値の場合、平均を「偏差値50」と定め、そこからどれくらい点数にバラつきがあるかを標準偏差で算出します。ボリンジャーバンドでは、チャートの平均を「中心線」と定め、標準偏差を算出したうえで、正規分布の概念によって値動きの確率を見極めます。

ボリンジャーバンドは中心線を基準として、上に2本と下に2本の線が引かれます。上の線から「アッパーバンド2」「アッパーバンド1」「ロワーバンド1」「ロワーバンド2」と呼ばれており、アッパーバンド1とロワーバンド1の間にレートが収まる確率は約68%、アッパーバンド2とロワーバンド2の間にレートが収まる確率は約95%であるとされています。ボリンジャーバンドとチャートを重ねて観察することで、「現在のレートが上がりすぎている(下がりすぎている)」かどうかを判断します。ただし、アッパーバンド2あるいはロワーバンド2を超える値動きをする確率も5%程度はある点には注意しなければなりません。

4-2-3.MACD

MACDは、「移動平均収束拡散手法」とも呼ばれるテクニカル分析の手法の1つです。一定期間のチャートの平均値をグラフ化する「移動平均線」を利用するもので、短期の移動平均線と中長期の移動平均線からチャートのトレンドを予測します。2本の移動平均線を利用して計算を行い、MACDの値は求められ、基準値を0として「0以上」「0以下」によってトレンドが変わります。例えば、MACDが0以上かつ値が上昇している場合は、上昇トレンドが持続すると判断されます。しかし、MACDが0以上であっても値が下降している状況は、上昇トレンドではあっても長続きしないと判断されます。

4-2-4.RSI

RSIは特定の期間の終値を基準として、上昇・下降のどちらの力が強いのかを把握するためのテクニカル指標です。一般的に、RSIが70~80%を超えると買われすぎであり、30~20%を下回ると売られすぎだと判断されます。買われすぎの場面で売り注文を行い、売られすぎの場面では買い注文をするという利用方法が一般的なため、逆張りに向いているテクニカル指標でもあるでしょう。ただし、上昇・下降トレンドが強い状況ではRSIの値が0あるいは100%で推移し続ける場合があるため、売買のタイミングを見誤ってしまう可能性があることに注意が必要です。そのため、RSIは穏やかなトレンドのほうが有効に使える指標だと言われています。

4-3.ローソク足

為替相場だけではなく、株式投資などでもよく利用されているのが「ローソク足チャート」です。日本で考案されたチャートであり、値動きがローソクの形に似た記号で表されることから、ローソク足という名前が付けられています。1本のローソクから「始値」「終値」「高値」「安値」の4つが読み取れるため、とても扱いやすいチャートとして有名です。始値は定められた期間の最初についた値であり、終値は期間の最後についた値を指します。高値は期間中の最高値であり、安値は期間中の最安値です。始値と終値で示される太い棒を「実体」と呼び、高値や安値は実体から伸びる線で表示されます。高値は実体の上に現れる線で「上ひげ」、安値は実体の下に伸びる線で「下ひげ」と呼ばれています。1本のローソクが示す期間はさまざまで、1日単位の「日足」や1カ月単位の「月足」などがあります。

5.リスク管理をしつつFXで売買をしてみよう

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FX取引を含め、投資において「絶対に勝てる」「100%儲かる」という手法はありません。だからこそ、チャートの見方や分析方法を身につけて、少しでも正確に相場を見極められるようになることが肝心です。FXに関する正しい知識を得たうえで、うまく使いこなしていきましょう。また、突発的なニュースなどによって、相場が急変してしまう場合もあります。価格の乱高下に振り回されてしまわないためにも、資金管理に気をつけてリスクをコントロールしてみましょう。普段からコツコツと勉強を積み重ねていって、自分に合った取引方法を見つけることが重要です。

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